伶也と

2018年8月1日 読書
伶也と
「伶也と」椰月 美智子

付き合い程度でライブハウスへ行き、ロックシンガーの伶也を知り、熱烈に好きになってしまう直子。
後に引き返せなくなってしまう程の情熱で伶也に近づいて行きます。
30代で追っかけデビューとなる直子。
伶也とは関わる事ができるのですが...。

ファンとスターとの約40年間の物語。


ページ数も控えめ且つ面白かったので一気読みしました。
人生長いようで短い。
そして、一人だけを長い間好きでいるのは本当に難しい。
恋愛はある意味で宗教。
結果と過程はさておき、一生ついていきたくなる伶也というパードレを見つけた直子をうらやましく思いました。
女性として見てくれない相手を一生好きでいる事はなかなか厳しい修行。

中に子宮筋腫の表現で比喩として、摘出した子宮筋腫は鶏一羽分のサムゲタンだったとありますが、今まで知り合いに子宮筋腫の話をされて、何センチが何個だとか、グラムを聞いてもピンとこなかったんですよね。
え?何?サムゲタンってどういう意味?って子宮筋腫の画像を検索すると確かにサムゲタンみたい。これが体の中に入っているなんて、なんと痛々しいのでしょうか。
今までの聞いた子宮筋腫の話がリアルとなりました。
出産回数は知れているし、出産しない人もいるのに女性は一生子宮に悩まされるといった下りも沁みました。

スターと知り合えるなんてファンタジックではあるものの、女性の思考や感情、身体の変化は、なかなかリアルで引き込まれました。

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