夫・車谷長吉

2018年2月7日 読書
「夫・車谷長吉」高橋順子

作家、車谷長吉先生と、詩人で奥様の高橋順子さんの馴染からお別れまでの事が綴られています。

アラフィフで出会い結婚。
車谷長吉先生の一方的な絵手紙から始まった恋。
しかし、奥様は返事を書かれなかったのに、一方的に送りつづけるとは、凄まじいなと思いました。
恋が実った時に夜中に自転車で走り回らずにはいられなくて、職務質問された車谷先生は、可愛らしかったです。
付き合う際に「人生の道づれにして下さい」なんて、男性から女性に対して使うとは、痺れるなーなんて、付き合うまでは凄く幸せな気分で読んでいたんです。

ですが、結婚後が問題でした。
奥様が修行とおっしゃられていたように、数々の試練が待ち構えておりました。先ずは車谷先生の強迫神経症に付き合わなければなりませんでした。幼稚で嫉妬深く、寂しがり屋の夫に振り回される奥様。
結婚となるとやはり、一筋縄にはいかないもんなんだなぁと、夫婦のあり方と、結婚は終わりではなく、始まりなんだとしみじみ感じました。最初がキラキラしていただけに、よりせつない気持ちになりました。
まるで、映画「ブルーバレンタイン」を見ているようでした。

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