「三島由紀夫レター教室 」

タイトルだけ見ると手紙の書き方を教授してくれそうな本ですが、そういう事ではございません。
筆まめの5人の男女の手紙のやりとりだけで構成されている小説です。

主に電車の中で読んでいた文庫本なのですが、時にフフフッと思わず声が出てしまったり、目がマリモッコリのようにデヘヘとなってしまうほど楽しい楽しい小説でした。

世の中大変便利になっており、手紙というカタチで人に伝える機会が減ってきておりますが、色恋のカタチは変われど、嫉妬したり、浮かれた気持ちになったり、ちょっと意地悪してみたくなったり、今も昔も本質的な部分は変わらないものだと改めて思いました。笑
生まれる前に書かれた本ですが、古さは感じず逆に新鮮さを感じました。まさに温故知新。
丁寧な言葉でしれっと失礼な事を書いていたり、照れ隠しにしゃれた自虐を入れたりと、ユーモアに満ち溢れた皮肉たっぷりの独特の言い回しで、まさに私の大好物でした。

天才や偉人は、ニンマリする側でなく、人からニンマリされているとよくいったものですが、天才・三島由紀夫先生の作品を大変ニンマリしながら拝読させて頂きました。

スキです!

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