「アメリカン・ビューティー 」

2度目の鑑賞です。
1度目は新百合ヶ丘の映画館で観て、何ともいえないどんよりとした気持ちになりながら帰った事を思い出しました。

将来に希望が見えず、娘とも心が通わず、妻とも不仲で会社にも必要とされていない42歳の中年男性レスター(ケビン・スペイシー)が、娘の同級生に恋をするお話。

当時は、娘の方が年齢も近くミッドライフクライシス(中年の危機)という言葉さえ知らなかったので、ただただ娘の同級生に一瞬で恋をする口半開きで、そして筋トレを始めるレスターが気持ち悪すぎて鳥肌モノでした。

レスターの年齢に近くなった今見ると、やっぱり筋トレ姿は鳥肌モノですが、ガッチリ中年の危機なんだなと理解できるので、面白さも感じられるようになりました。

中年の危機に陥った男性がやる事、筋トレ、恋愛、離婚、転職、好き勝手、って、これって、これって、レスターがしてるのは中年の危機のフルパックや〜って笑えるんですよね。
ですが、女性の中年の危機もかなりくるとキツいらしいので明日は我が身。気をつけないと怖いなぁと思いました。笑
監督のコメンタリーも聞きましたが、レスターはほぼ檻の中にいるように撮影されているんですって、それは時に庭の柵であったり、窓枠であったりと直接的ではない見せ方という事で意識して見ると更に面白かったです。

レスターの娘の彼氏がビデオマニアの変わり者なんですが、この彼氏の行動と感性が神秘的で初めて映画館で観た時にまたいつかこの作品を観たいなぁっておもいました。年頃の女の子がせっかくおっぱい見せてくれても、女の子の顔しか見てないんですよね。そっちみたいな。今見ると笑えるシーンも多々あり。

娘の同級生に男性として承認され、憑物がとれたかのような良い顔になっていくケビン・スペイシーの演技は素晴らしいです。あと、マリファナやってる時も。笑

今見ると、当時知らなかった役者さんだとかわかるようになっていたり、中年の危機の意味も知り、更に深み増し増しで良かったです。


http://www.youtube.com/watch?v=3ycmmJ6rxA8

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