「ほんまにオレはアホやろか」
水木しげる


水木しげる先生の自伝です。
幼い頃、学生時代、戦争体験、仕事、結婚等々、一つ一つのエピソードはサラリと簡単な短い文章で書かれていますが、一つ一つが濃厚なんです。
一つのエピソードで本一冊いけるんじゃないかなと思えるほど波瀾万丈です。
特に興味深かったのは戦争体験記です。腕の事、気になりますよね。
先生はわずか一行で表現されていました。

「目のまえがぴかっと光って、あっーといったら、腕の負傷で切断である。」

このシンプルさ。凄い。雑味なし。

腕の負傷の際、マラリアにもかかったそうで、大変な時代というのもあり、満足な世話も焼いてもらえなかったそうで、大便をずっと我慢していたそうです。
我慢して20日ぶりに出た大便は丸太のようだったそうです。
...って、もうどんな顔して読んだらいいんやろうって戸惑いました。笑

他には、異国で出会った美人のお話など。
献身的に尽くす奥様がいるのに恋がしたい水木先生。凄く正直。笑
とにかく濃厚で、元気をもらえる一冊でした。
継続は力なり。

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