ウィーンの天才画家エゴン・シーレ。

本当にざっくりとしかシーレの事は知らなくて、知っている事といえば、28歳で亡くなった事、当時深く付き合っていた絵のモデルと同棲していたけれど、いざ結婚となると彼女を棄てて身分の良い女性を選んであっさり乗り換え結婚。
が、しかし、結婚してからも元彼女とも当然これからも会うつもりでいたのに、あっさり元彼女に去られて、こっちが振られたみたいにすんごい落ち込むエゴン・シーレ。その後、元彼女も自分も妻も順番に若くして病気で亡くなってしまうという..,。

と、いうぐらいの事しか頭に入っていませんでしたが、彼の作品と共に彼の生涯について知る事ができる一冊です。
父を慕って母を嫌う少年時代。天才すぎて先生から意地悪される学生時代。
クリムトとの関係。少女を誘拐されたとして投獄されたり、人生色々ありすぎた28年間。濃いです!そして、恋です!
途中から恋愛小説を読んでいるような気持ちになりました。
元彼女がいなくなった事の空虚感、妻が支えてくれているのに心ここに在らずで、魂ぬかれちゃったyo!みたいなその時の気持ちが全部絵になっているんですよね。自分大好き精神が凄い。むしろ全てが絵のネタ⁈
妻に嫉妬してみたり、妻の丸ぽちゃルックスがモデルとして気に入らず、スリムな妻の姉を半裸にして絵を描いてみて、妻を仲間はずれにしてみたり。
夫としては、どうなの⁈と思ってしまいますが。
シーレの絵は凄く魅力的なんですよね。
こういう様々な事があり続けて、こういう絵が描ける事に納得です。
絵にも生い立ちにもドキドキでした。

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