「面と向かっては聞きにくい イスラム教徒への99の大疑問」

タイトルそのままの本です。
昔、中東系の出会い系サイトとかいって写真がUPされていましたが、女性は目の部分しか出すことができなくて、凄い絵でしたね。目ヂカラ一本勝負。
そして、よく聞く名誉の殺人。
そんな私にとっては、ミステリアスで恐れ多いイメージのイスラム教です。
この本には社会的な問題から、ISのお給料、ファッションや恋愛事情など、ジャンルを問わない99の疑問に丁寧に答えてくれています。

特に興味深かったのはイスラム圏の国旗のお話です。
トルコ、チュニジア、アルジェリア、パキスタン、モーリタニア、マレーシア、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、モルディブと、これらの国は月や星のマークが入っています。なぜ月や星が多く用いられるのか?
月や星は砂漠でのキャラバン隊のナビゲーターを果たしてくれます。
そして、昼間の命を奪いかねない灼熱の太陽から夜空に月や星が出てくる頃には身体を休められるという安心の象徴という事です。
でもなぜ、国旗に描かれる月は満月ではなく三日月なのか?
三日月はイスラム教の大切な儀式である断食(ラマダーン)の始まりと終わりを示す月の形が三日月なのだとか。

あとは国旗に緑色が多く使用されているのは、砂漠地帯で植物を連想させる色で、イスラム教徒のすべてが憧れる天国とは緑豊かな世界だとの事。
加えてムハンマドのターバンが緑色だったのだとか。
お国が違えば色の持つ価値や意味もそれぞれ。

イスラム教をチラリと覗き見できるような楽しい一冊でした。

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