途方もなく霧は流れる
「途方もなく霧は流れる」 唯川恵

離婚した後、50歳目前にリストラされ、彼女からも別れを告げらてしまい、人生詰んでしまったような状態の主人公。

ラガーマンで女性にも不自由した事がなく、体力も他の同世代と比べると自信があったハズなのに...。と、過信していた自身の力と魅力が容赦なく打ちのめされていきます。
都心から離れ、軽井沢にあるボロ屋を引き継ぎ、静かに人生の再出発をスタートさせます。
大きすぎる波風はないものの、軽井沢で出逢った不思議な親子との縁やセレブマダムとの人間関係を経て、現在の自分を受け入れ、一歩一歩着実に人生を歩んでいく主人公の生き方が切なくも美しい物語でした。

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