ブーメランファミリー

デパートの物産展に行ってきました。
あわよくばソフトクリームなんかをその場で食べたいなと思ってたんですが、ごはんの友系のお惣菜を販売しているお兄さんが、あげるから食べていきって言って、その場でおにぎりにして渡してくれました。その場でスタイリッシュに食するという事が出来ないくらいの試食の域を遥かに超える量を頂いたので、椅子を探しに行き、嬉し恥ずかし、座って頂きました。
おにぎりでお腹いっぱい。
大変美味しゅうございました。
空腹は最高のスパイスといいますが、満腹は最低のスパイス！
ソフトクリームの事を考えられなくなってしまって、そのフロアを逃げるようにして去りました。
最終的には、喰い逃げしてしまったような気分に苛まれるという結果になりました。
むむむ。

さて、今日は韓国映画を鑑賞しました。
生きていると色々と悩ましい出来事があるので、何か楽しそうな作品が観たいと、ジャケットで選んでみました。笑

「ブーメランファミリー」

ブーメランとは、飛んで行って帰ってくるあのブーメラン。
そうです！訳ありで出戻りの子どもたちのお話。

44歳、チンピラで暴力沙汰を起こして帰ってきた長男。
40歳、映画監督でありながら作品は鳴かず飛ばず、妻に不倫され帰ってきた次男。
35歳、夫のDVで中学生の娘を連れて帰ってきた長女。

子どもたちが三人とも帰ってきても嫌な顔ひとつしないで、いつも子どもたちに美味しい食事を作る母。お母さん役の見据えたような優しい表情と演技が素晴らしくリアリティがありました。出てくる料理は、家庭料理はもちろん、デリバリーピザでさえ美味しそうでした。役者さんたちの食べる表情も楽しかったです。

私の中では、むきたまごのようなつるりとしたイメージだったパク・ヘイルも、渋みが増していてカッコ良かったです。いい中年役でした。
あーだこーだ言っても、やっぱり家族なんですよね。
人生の一番楽しかった時期と、これからの自分を主人公と一緒に考えてしまうような、ほんのりあたたかな気持ちにしてくれる映画でした。