レジに並ぶと20秒くらい後から、8割ほど白髪頭のおばあさんが、わたしの隣に来て言いました。

「私、ここのレジに並ぼうと目をつけててん。貴女はきっと別の場所に行くと思って油断したわ。」

ん?これって並ぶ順番交代しろって意味かな⁈と、ちょっと焦りましたが、私は「そうなんですか」と言ってそれから、そのおばあさんと目を合わすことなくレジに並んでました。おばあさんは仕方なく?私の後ろに並びました。

それからまた、その白髪のおばあさんの後ろに60歳ぐらいのおばさんが並びました。
すると、私の後ろに並んだ白髪のおばあさんは、その後ろに並んだ60歳くらいのおばさんに

「貴女のマフラー年季入ってるね。えらいぺちゃんこやわ。」と言い放ちました。

この白髪のおばあさん初対面の他人にボロいマフラーしてるって、オブラートに包む事なくほぼダイレクトに伝えている!なんて失礼を極めていらっしゃるんだと驚き、と同時に緊張感が走りました。殴られてもおかしくないシチュエーション。
ですが、60歳ぐらいのおばさんはいい人で、

「このマフラー、はじめて編んだんです。だから大切にしているんですよ。」と笑ながら対応。

失礼に神対応とは素晴らしいなぁと聞き耳を立てていたんです。
だって嫌な事言われているんですよ!初対面の他人に。
それを自分とマフラーの思い出話まで惜しみなく披露し、笑顔で対応するなんて、ビックリ。凄い神対応じゃないですか。まさにスーパーゼウス!光ってますよ〜。
丸く収まって良かったと安心すると、また白髪のおばあさんがまた余計な一言を放ちました。

「それは洗濯の方法が悪いわ。もっとふんわり洗わな。」

これには、60歳のおばさんもさすがに苦笑。
でも、「そうなんですね。」と優しく対応していました。

レジに並んでいるだけで前後の人間を傷つけるなんて凄いな この人!と、ジャックナイフみたいなおばあさんになぜか興奮している私。

家でもこうなんだろうかとか、おじいさんが死んでしまって寂しくて誰にもかまってもらえなくて、とりあえず何でもいいから人と会話したいんだろうかとか、いらない妄想しすぎて頭がアツアツになりました。

歩くジャックナイフおばあさんには興奮しましたが、私は優しい人が好きです。笑

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