アデル、ブルーは熱い色

神取忍さんの、エピソードゼロ⁈

「アデル、ブルーは熱い色 」

世界で一番美味しい食べ物は、やっぱり指ですね。
まだ理性の働かない赤ちゃんなんて、しゃぶり放題ですからね。
とにかく指が一番美味しいと改めて教えてくれた映画です。

格差レズビアンカップルのお話。
裕福な青い髪の音大生エマと、質素に暮らす高校生アデル。
互いに惹かれ合います。
知識も豊富で芸術を愛し、高みを目指すエマ、安定した教師を目指すアデル。
次第にズレが生じてきます。
お互いの家にお呼ばれした時なんて、エマのお家では生牡蠣を楽しむのに対し、アデルのお家では、夕食に鍋ごとミートスパゲッティがでてくるガサツさ。
かといって引くことなく、シンプルで美味しいといって褒める優しいエマを見て、一層切なくなりました。
ジョボジョボ言い合うフランス語の湿り気あるケンカシーンは、こっちが逃げ出したくなりました。笑
アデルが、男女共にモテる秘訣は、常に口が半開きだから⁈（美女限定）
隙のある美女って本当にいいものですね。
結局、レズビアンも男女のカップルも同じなんだなぁと思いました。
散りばめられたブルーが切なく美しかったです。

辛く悲しい時にも、日常を平然とやり過ごさなければならないリアルさと、エマとアデルの２度ある再会シーンには、ぐっときすぎました。
余韻あるラストも好きです。
ただ、長かったです。笑