6才のボクが、大人になるまで。
6才のボクが、大人になるまで。
6才のボクが、大人になるまで。
ビフォアシリーズでお馴染みのリチャード・リンクレイター監督・脚本作品。

「6才のボクが、大人になるまで。」

12年間にわたり、同じ役者たちが同じ人物を演じるという大変気が長い歴史的な映画です。
上映時間は3時間足らず。
6歳から18歳の成長期という事でこの166分の間に主人公のメイソンくんはメキメキ成長していきます。声変わりもしますし、背もぐんぐん高くなってヒゲも生えてきたりとすっかり少年から青年に。
母親役はパトリシア・アークエット。はじめはお色気ありそうなお母さんでしたが、ゆっくりと太ましくなっていきます。息子が巣立っていく頃には、バリキャリの肝っ玉母さん風に。
実父役は、ビフォアシリーズでもお馴染みのイーサン・ホーク。ちょっと頭が弱くて短気だけど根は優しそうな役がずっぽりハマっていました。最初は細身でしたが12年間の間にガタイも良くなりシワも増えて貫禄ありました。

母親は離婚したり再婚したり繰り返しますが、その度に引越しして家を転々とついていく主人公のメイソンくん。大きく反抗したり騒いだりする事もなく、ただただ少年から青年になるまで見据えた目をしているメイソンくん。実は彼が一番はじめから周りの大人よりずっと大人なんじゃないかなぁと思わせてくれるくらいドキっとする表情でした。
子供は親を選べないとよくいったものの、自分の中で周囲に対する不満をゆっくりと消化していくような上品なタイプのメイソンくんにも好感が持てました。
12年間の間のゲームや家電製品の移り変わりも見ていて面白かったです。はじめはゲームボーイアドバンスがWiiになったり、がっつりブラウン管のTVが薄型になったり。笑

淡々としていて大きな山があるような映画ではありませんが、何気ない会話が心地よく飽きることなく楽しめました。
大切な人と鑑賞して一緒に人生を照らし合わせてあれこれとお話するも良し、一人で鑑賞してしみじみ物思いにふけるも良し、また数年後に見たいなと思わせてくれるような良さがありました。まぶしいラストも好きです。

主人公の男の子メイソンくんは、ドラゴンボールの大ファンのようで、度々スクリーンにアニメやらベッドカバーやらポスターが映るんです。
ドラゴンボールの衰えない人気ったらないですね。
そういった意味では、鳥山明先生の凄さを再確認するような映画でもありました。笑

☆『6才のボクが、大人になるまで。』
http://www.youtube.com/watch?v=sM5RaDl2Z4g

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