先日鑑賞したイ・チャンドン監督の「オアシス」があまりにも衝撃的だったので、同監督作品を観たくなりました。
「シークレット・サンシャイン 」

夫を失い、息子と二人で夫が暮らしていた街で新しい生活を始めたばかりのピアノ教師で生計を立てるヒロイン。
息子がある日、何者かに殺害されます。
正気を失い心のよりどころもなくなった彼女は、以前は軽くあしらっていた宗教に足を踏み入れる事により心を救われます。
心が安定したのもつかの間、息子を殺害した犯人との対面で、宗教に矛盾を感じ、神などこの世界にいない事に気が付きます。
絶望を感じ、全てを壊したくなる彼女は自暴自棄に陥り・・・。

ここまで見ると悲惨すぎるお話ですが唯一、彼女を傍で見守り続ける男性がいます。その男性こそが、お世辞にもパッと見カッコイイとは言い切れないソン・ガンホ(ファンの方ごめんなさい)。
彼女本人からも冷たくあしらわれ、周りからも彼女にとってお前は好みじゃないから無理!やめておけ等と言われつつも、彼女の視界をうろちょろし続ける彼。

以下ネタバレします。


彼女と彼は、恋愛関係まで行く事なくお話が終わってしまうんです。
ですが、この先二人が上手くいくのかなぁ・・・。上手くいってくれるといいなぁと思わせてくれるようなエンディングなんです。

自分が想いを寄せる相手の視界に入っていなければ、嫌われる事はないかもしれないけれど、視界にすら入っていなければ一生好かれる事もないんだなぁと、男性の粘り強さと根気強さをポジティブに受けら入れられるような恋愛要素が優しく盛り込まれた作品でした。

人は信じられるものがなくなると、たちまち弱くなってしまうねあるあるです!

私は「オアシス」の方がぐっときましたが、こちらの方がリアルでした。

☆『シークレット・サンシャイン』予告
http://www.youtube.com/watch?v=ZxXLwMInk4M

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