痴情のもつれすぎ。
「暗渠の宿 」
「苦役列車」の西村賢太さんの私小説で、中編が二作の構成です。
一作目は、風俗嬢に入れあげた上に騙される話。
まるで騙され方の見本のように綺麗に騙されてます。
二作目は、やっとできた彼女と同棲するお話。
一括りにはできませんが、男性の嫌な部分を更に裏側から見たような気分になり、読んでいて何度もゾッとしました。
中でも、インスタントの袋麺で彼女とケンカする話には考えさせられました。
メーカーがどうとか、麺の硬さがどうとかで大げんか。
客観的に見たり後日考えると、よくこんなくだらない事でよくケンカできたなぁと思えたりする事あるあるなんですが、当人は至って真面目なんですよね。
人生は小さい事の積み重ねですから、これから長く一緒に生活する事を考えた上で、きちんとして欲しくて相手に理想を求めてイライラするのか、それとも、もうあまり特別だと思えなくなった異性が、少し癇に障る事をしたからイライラするのか、どっちなんだろうかなぁと思いました。笑
あんなに望んで夢見た彼女との同棲も素直に喜べない主人公。
彼女の過去に嫉妬します。
彼女の若く旬の頃に元カレが遊び尽くして捨てた女と付き合えて喜んでいる自分にイライラしたり、彼女に腹が立ったり。
気持ちはわからくないですが、あまりにも悲観主義すぎてちょっと笑えました。
妬んだり恨んだり嫉妬したりする気持ちは、極力人に見せたくないものだと思いますし、そういう素振りも見せない事がクールとされるこんな世の中で、ここまで男性の恨み辛みと嫉妬を包み隠さず激しく正直に活字で見たのは初めてかもしれません。笑
漫画ならば、北斗の拳のアミバ様です。笑
後味の良いお話ではありませんでしたが、人の気持ちを考えるという点では、面白い一冊でした。
「暗渠の宿 」
「苦役列車」の西村賢太さんの私小説で、中編が二作の構成です。
一作目は、風俗嬢に入れあげた上に騙される話。
まるで騙され方の見本のように綺麗に騙されてます。
二作目は、やっとできた彼女と同棲するお話。
一括りにはできませんが、男性の嫌な部分を更に裏側から見たような気分になり、読んでいて何度もゾッとしました。
中でも、インスタントの袋麺で彼女とケンカする話には考えさせられました。
メーカーがどうとか、麺の硬さがどうとかで大げんか。
客観的に見たり後日考えると、よくこんなくだらない事でよくケンカできたなぁと思えたりする事あるあるなんですが、当人は至って真面目なんですよね。
人生は小さい事の積み重ねですから、これから長く一緒に生活する事を考えた上で、きちんとして欲しくて相手に理想を求めてイライラするのか、それとも、もうあまり特別だと思えなくなった異性が、少し癇に障る事をしたからイライラするのか、どっちなんだろうかなぁと思いました。笑
あんなに望んで夢見た彼女との同棲も素直に喜べない主人公。
彼女の過去に嫉妬します。
彼女の若く旬の頃に元カレが遊び尽くして捨てた女と付き合えて喜んでいる自分にイライラしたり、彼女に腹が立ったり。
気持ちはわからくないですが、あまりにも悲観主義すぎてちょっと笑えました。
妬んだり恨んだり嫉妬したりする気持ちは、極力人に見せたくないものだと思いますし、そういう素振りも見せない事がクールとされるこんな世の中で、ここまで男性の恨み辛みと嫉妬を包み隠さず激しく正直に活字で見たのは初めてかもしれません。笑
漫画ならば、北斗の拳のアミバ様です。笑
後味の良いお話ではありませんでしたが、人の気持ちを考えるという点では、面白い一冊でした。
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