愛を読むひと＜完全無修正版＞

前知識なしで鑑賞したので「君によむ物語」系の純愛ものかと思っていたのですが、全く違いました。
超こじらせ映画でした。
こちらの方が断然ぐっときましたが...。
「愛を読むひと」

1958年、大戦後のドイツ。15歳のマイケルは、年上のハンナと激しい恋におちる。ある日、ハンナは彼に本の朗読を頼み、子供のようにその物語に聞き入った。以来、二人の間では“朗読"は繰り返され、愛はより深まっていったのだが、突然彼女は姿を消してしまう……。8年後、法学生となったマイケルが傍聴した裁判で見たのは、戦時中の罪に問われるハンナだった。彼女はある“秘密"を守るために不当な証言を受け入れ、無期懲役を言い渡される。唯一その秘密を知るマイケルは彼女を救えるはずだった。しかし――。 （Amazonさんより）

ジャケットを見た時は、気がつかなかったのですが、映像で見た時の2人の年の差と雰囲気ときたらまるで親子。わぁ〜やめて〜！そんな事しないで〜！っていう気持ちでゾッとしながらも魅せられてしまいました。笑
ケイト•ウィンスレットって、豪華客船が沈んだり、失恋したショックで自らの記憶を消したり、不倫したり、夫と激しい喧嘩をしまくったり、最近では知らない脱獄犯が家に入ってきたりと、手放しに幸せな役を演じてる姿をなかなか見たことがないんですが....。不幸な役柄という事は、ずっと第一線である証拠なのでしょうね。いつだって悲劇のヒロイン！

今回は15歳の思春期の男の子マイケルに恋をするハンナ役。
美人の熟女ハンナにパッとしない15歳のマイケルっていうのも、生臭いくらいリアルなんです。
激しい2人の愛情表現や喧嘩を見ていてタジタジでした。
そんな気性の激しい女性に初めてを持って行かれるマイケル。当然こじらせます。当然忘れられません。
大人になってからも、このトラウマ恋愛を克服しようとマイケルなりに向き合おうとしますが、自分のズルさが勝ってしまったり。思うように大胆に踏み込めなかったり。相手が想像するような反応をくれなくて落ち込んだり。
異性でありながらも、なんだかマイケルの気持ちの方がずっとわかるなぁ〜。と思いながら鑑賞しました。
ある意味、男泣き映画だと思います。
良かったです。
原作も読んで見たくなりました。

好きな人が本をよんでくれるなんて、こんな幸せなかなかないですね〜。
好きな人の声で好きな本を朗読してくれるそんなアプリ出ないかなぁ。
未来に期待！笑