フレンチトーストとクレイマークレイマー

好きだけれど、外で高い値段を出してまでなかなか食べたいと思えない食べ物のひとつが、フレンチトースト です。
フレンチトーストは、よく母が朝食に焼いてくれました。
フランスパンのフレンチトーストもお店で見かけたりしますが、子供の頃、次の日にフランスパンが残っちゃったから、卵液に浸して焼いてくれたというような私にとっては、お手軽なやや残り物料理のイメージなんです。
だからなんとなく外でまで食べるのはもったいないなって思ってしまいます。
好きなんですけどね。チョイスできるのであれば、他のものを選んでしまいます。

小学校高学年の時に授業で班に分かれて今朝の朝食を語る機会がありました。
「フレンチトーストを食べたよ。」と言うと、ごはん党の男の子からは「何それ？知らんわ。」と言われ、別の男の子が「フレンチトースト知ってる。クレイマークレイマーで作ってたやつやろ。」と言ってくれました。そう言ってくれたのは両親の離婚と同時に転校してた男の子でした。
映画クレイマークレイマーは「Kramer vs. Kramer」離婚間近の両親が息子の親権を競うお話なんです。
その朝食についての会話の時に、クレイマークレイマーの映画の内容とフレンチトースト、この二つがわかるのが二人だけだったもので、二人の間に妙にしんみりした空気が流れたんです。もしかすると思い出したくない過去を思い出させてしまったんじゃないかな。フレンチトーストって言うんじゃなかったなぁ。失敗したなぁと思いました。
他の男子は「クレイマー？フレンチ？なんやそれ。」って感じでしたが。笑
今朝もフレンチトーストを焼いていて（写真1）ふと思い出しました。

映画「クレイマークレイマー」（写真2、3）のフレンチトーストは、料理なんてしたことない父と息子が悪戦苦闘しながら作ります。美味しそうじゃないんですが、この映画を観るととてもフレンチトーストが食べたくなります。
この男の子がまたかわいいんですよね。