快挙

2014年5月12日 読書
先日観た映画「マイレージ・マイライフ」の中で「あなたの人生で一番輝いていた瞬間はいつ?その時は一人だった?」なんて結婚へ向けてのステップを連想させるセリフが登場しますが、これは次のステップ。結婚後の難しさを描いた作品です。

「快挙」   白石一文

多少ネタバレになります。
カメラマンの夢をあきらめきれず、ズルズル過ごしている男性が月島の路地裏で女性と出会い結婚します。
綺麗な女性とは結婚できたものの仕事はうまくいかず、思った収入も得る事ができず、女性の稼ぎを頼りにしながら生きている主人公。
これだけでも切ないのですが、病気に倒れます。
看病に来てくれる美人妻に、自分の意地も手伝って優しく振る舞えない主人公。
徐々に二人の心が離れていきます。
妻は別の男性と浮気をするようになります。

男性は、妻の後をつけていくのですが・・・・。
自分の欲しかったモノを別の男性と叶えているん妻。
妻の浮気を知りながらも、問い詰めてしまっては、今の自分の状態では負けと自覚しているので知らないフリをします。
せ・せ・せ・せつない・・・。

主人公は奥さんを取り戻す事ができるんでしょうか?
二人の気持ちは・・・。

主人公にとっての快挙とは、何だったのでしょうか?

奥さんが戻るか戻らないかがオチという事ではなく、結婚生活や夫婦の在り方、家族との結びつき、人との出会いを考えさせられるお話でした。

非常にどんよりさせて頂きました。笑

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